日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
同時性肝転移にSTI571が奏功した胃Gastrointestinal stromal tumorの1例
佐川 知雅子小出 浩史伊藤 恭渕上 正弘西山 竜小林 駿竹川 義則村田 厚荒川 泰行
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2004 年 101 巻 4 号 p. 382-388

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抄録

同時性肝転移, 腹膜播種をともなった胃Gastrointestinal stromal tumorの1例を経験した. 症例は60歳, 男性. 胃体上部に12cm大の腫瘍を認め胃全摘術が施行された. 非切除に終わった肝転移巣は術後増大を認めたためSTI571を投与し良好な結果を得た. 副作用は軽微であった. STI571は今後, 転移, 再発をともなうGISTに対する第一選択の治療薬になるものと思われる.

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© 2004 (一財) 日本消化器病学会
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