日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
101 巻 , 4 号
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今月のテーマ : 膵内分泌腫瘍の診断と治療の現状
  • 有田 好之, 伊藤 鉄英
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 101 巻 4 号 p. 359-366
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/05/13
    ジャーナル フリー
    インスリノーマは, 低血糖を来す膵内分泌腫瘍であり, 多発性, 悪性である頻度が少ないことから他の膵内分泌腫瘍に比し, 予後良好である場合が多い. しかし, 腫瘍のサイズが小さいことが多く, 術前に正確に局在を診断することは必ずしも容易ではない. 治療は腫瘍切除が原則であるが, 悪性インスリノーマに対する治療法は確立されていない. 本稿では, 存在診断に対する絶食グルカゴン試験, 人工膵臓を用いたグルコースクランプ法, 局在診断におけるASVSの有用性および多発性肝転移例におけるSMANCS療法の試みを中心にインスリノーマの診断と治療の現況につき概説した.
  • 今村 正之, 河本 泉, 土井 隆一郎, 嶋田 裕
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 101 巻 4 号 p. 367-372
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/05/13
    ジャーナル フリー
    ほぼすべて悪性腫瘍であるガストリノーマの治療の原則は腫瘍切除である. SASI TestやSRSを用いて術前局在診断をして, 根治的切除をすると予後はよい. 肝転移巣やリンパ節転移巣があっても, それらを積極的に切除することにより治癒することが多い. MEN-1型のガストリノーマは十二指腸に発生し, 散発性ガストリノーマとは発生機転と腫瘍としての病態が異なると考えられる. 十二指腸ガストリノーマはリンパ節転移率が60%と高いが肝転移率は15%と低い. 単発性十二指腸ガストリノーマはリンパ節郭清と腫瘍切除で治癒するが, 多発性十二指腸ガストリノーマには膵温存十二指腸全切除術が有用な場合もある.
  • 木村 理
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 101 巻 4 号 p. 373-381
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/05/13
    ジャーナル フリー
    非機能性膵内分泌腫瘍の定義・概念・臨床的病理学的特徴・診断・治療の現況について概説した. 非機能性腫瘍の定義・概念は, 一般的に「血中へのホルモンの過剰分泌を示さないため, 臨床症状や血液生化学的検査でホルモン産生腫瘍としての診断のつかない膵内分泌腫瘍」とされているが, 除外診断的な概念としてとらえられ, さまざまな問題が残っている. 特異的な臨床症状を呈することがないので, 臨床的には腹部腫瘤や他臓器の圧排症状などで発見されることが多い. 偶然発見された比較的小さな腫瘍に対しては経過観察あるいは適応があれば核手術を含む縮小手術が, 大きくなって発見された腫瘍に対しては定型的な膵頭十二指腸切除術や膵体尾部切除術が基本的な術式となる. 肝転移巣に対しては, 積極的な肝転移巣切除術が治療の第一選択となる. 切除不能の腫瘍に対する化学療法としてはストレプトゾトシンやオクトレオチド, 5FUを中心に全身投与や肝動注療法を考慮しながら施行する.
症例報告
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