日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
ミトコンドリア脳筋症を合併した原発性胆汁性肝硬変の1例
佐藤 慎一郎稲葉 宏次小穴 修平三浦 雅憲近藤 公亮滝川 康裕鈴木 一幸上杉 憲幸増田 友之久喜 寛之
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2005 年 102 巻 5 号 p. 595-599

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抄録
症例は68歳男性.1996年より無症候性原発性胆汁性肝硬変の診断で通院中であった.2002年10月麻痺性腸閉塞の診断で入院,内科的治療で改善したが同時に四肢,体幹の筋萎縮と四肢の筋力低下を認めたため精査を行った.筋生検でragged-red fiberを認め,ミトコンドリア脳筋症の診断となった.原発性胆汁性肝硬変とミトコンドリア脳筋症の合併は過去に報告はなく極めてまれである.両者の合併に関連性があるかは不明であるが,抗ミトコンドリア抗体(anti-mitochondrial antibody;AMA)がミトコンドリア脳筋症の発症やその後の経過に影響を与えた可能性は否定できず,AMAの病因論的意義を考える上で興味深い症例と思われた.
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© 2005 (一財) 日本消化器病学会
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