症例報告
自己免疫性膵炎に自己免疫性血小板減少症を合併した1例
2006 年 103 巻 6 号 p. 661-666
詳細
2006 年 103 巻 6 号 p. 661-666
症例は80歳男性．血清アミラーゼ高値で紹介入院．腹部超音波およびCTで膵腫大，内視鏡的逆行性胆管膵管造影で主膵管の狭細化を認め，高IgG血症により自己免疫性膵炎と診断した．入院時より血小板数低値を認め，PAIgG高値，抗血小板抗体陽性，抗核抗体陽性，血清補体値低値より自己免疫性血小板減少症合併例と診断した．プレドニゾロン投与にて両疾患は改善し，投与中止後約1年経過するも両疾患の再燃を認めていない．
