日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
特別企画
女性医師の社会的使命
名越 澄子中澤 晶子
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2010 年 107 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

女性医師が医師として社会的使命を遂行するには,チーム主治医制導入を中心とする新たな勤務体制の推進や育児支援,再就職支援などの社会的な支援策が必要となる.昨今,行政および各医学会や医師会を中心にさまざまな取り組みが進められているが,その実現にはすべての医師における過酷な労働環境の改善が前提となろう.一方,女性医師もその使命を自覚し,出産·育児の体験をも生かして,社会貢献できる医師へと自らを向上させる努力を怠ってはならない.さらに,指導的立場にある医師は,若い世代においてワーク·ライフ·バランスが重視されつつあることを認識し,女性医師を正当に評価して夢を与え,その成長を支援することが現代では必須要件となる.

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© 2010 (一財) 日本消化器病学会
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