日本消化器病学会雑誌
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症例報告
摂食障害に合併した壊死性胃気腫症の1例
横井 佳博平山 一久
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2010 年 107 巻 10 号 p. 1635-1640

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抄録

症例は31歳の女性.嘔吐と心窩部痛で受診.画像上,著明な胃拡張と壁在気腫および門脈ガスを認めた.胃は大量の食物残渣を含み,広範壊死に陥り,全摘を行った.退院後,神経性食思不振症と診断された.摂食障害に合併した胃気腫症はこれまで6例の報告があり,4例は広範な虚血壊死に陥っていた.これら胃気腫症には特異な機序が関与し,一般に予後良好とされる同疾患に比べ,重篤化しやすいことを念頭に置き,対処すべきである.

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© 2010 (一財) 日本消化器病学会
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