2010 年 107 巻 3 号 p. 442-448
症例は43歳,女性.直腸GISTに対して経肛門的切除およびMiles手術が施行されたが,術2年後に肝両葉に15cmの転移巣が2個出現した.imatinib meysylate投与により画像上,転移巣の低吸収域化がみられたが,その2年後に耐性を獲得し,最大4cm,6個の肝内再発をきたした.病変はB-mode超音波で認識困難であったが,ソナゾイド®造影超音波検査にて明瞭に認識可能となりRFAを完遂しえた.超音波で認識困難なイマチニブ耐性GIST肝転移に対して,造影超音波下RFAは局所制御に有効であると考えられた.