日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
総説
自己免疫性肝炎診療・研究の現状と今後
恩地 森一阿部 雅則
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2011 年 108 巻 11 号 p. 1823-1836

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抄録

自己免疫性肝炎(AIH)の疾患概念が定着してきていて,最近の全国調査では高齢化,軽症例や急性肝不全症例が報告され,非典型例が増えている.また,急性肝炎例やIgG4関連AIHなどの新しい病態や病型も報告され,診療,研究に新しい話題が提供されている.発症機構は依然不明であるが,免疫学的解析と遺伝子解析が進んでいる.診断方法や治療法については大きな進歩がなく,今後,疾患特異的な治療法の開発が待たれる.

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© 2011 (一財) 日本消化器病学会
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