日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
隔週docetaxel(DOC)/S-1療法が奏効した癌性リンパ管症をともなうスキルス胃癌の1例
大門 佑美高橋 正純藪野 太一渡邉 純望月 康久鬼頭 文彦吉田 幸子
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2011 年 108 巻 4 号 p. 605-610

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抄録

症例は38歳,男性.嘔気,心窩部痛,咳嗽を主訴に癌性リンパ管症を呈した4型進行胃癌(UM-circ cT3,N3,H0,P0,M1 stage IV por2)と診断された.外来で隔週docetaxel(DOC)/S-1療法を施行され,PRと判定,症状が消失した.grade 2以上の有害事象は感覚性神経障害のみであった.胃癌の癌性リンパ管症は予後不良であるが,隔週DOC/S-1療法は副作用が少なく,有効な治療と考えられる.

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© 2011 (一財) 日本消化器病学会
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