黒色食道を呈した急性壊死性食道炎の4例

石橋 陽子; 松薗 絵美; 合田 智宏; 横山 文明; 菅井 望; 関 英幸; 三浦 淳彦; 藤田 淳; 鈴木 潤一; 鈴木 昭; 深澤 雄一郎

doi:10.11405/nisshoshi.108.759

症例報告

黒色食道を呈した急性壊死性食道炎の4例

石橋陽子, 松薗絵美, 合田智宏, 横山文明, 菅井望, 関英幸, 三浦淳彦, 藤田淳, 鈴木潤一, 鈴木昭, 深澤雄一郎

著者情報

石橋陽子
KKR札幌医療センター消化器科
松薗絵美
KKR札幌医療センター消化器科
合田智宏
KKR札幌医療センター消化器科
横山文明
KKR札幌医療センター消化器科
菅井望
KKR札幌医療センター消化器科
関英幸
KKR札幌医療センター消化器科
三浦淳彦
KKR札幌医療センター消化器科
藤田淳
KKR札幌医療センター消化器科
鈴木潤一
KKR札幌医療センター消化器科
鈴木昭
KKR札幌医療センター病理診断科
深澤雄一郎
KKR札幌医療センター病理診断科

キーワード: 急性壊死性食道炎, 黒色食道, ケトアシドーシス, 糖尿病

ジャーナルフリー

2011 年 108 巻 5 号 p. 759-768

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.108.759

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抄録

急性壊死性食道炎の4例を経験した．4例とも初発症状は吐血で，上部消化管内視鏡検査では特徴的な黒色食道を呈した．発症時の基礎疾患は，3例がケトアシドーシス，2例が糖尿病であった．3例は保存的に軽快し，死亡例を1例認めたが死因は急性壊死性食道炎によるものではなく，基礎疾患である敗血症が予後を規定した．急性壊死性食道炎はまれな疾患ではあるが，緊急内視鏡における鑑別診断として念頭に置くべきであると考える．

責任著者(Corresponding author)

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