日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:IPMNをめぐる諸問題
IPMNからの発癌
多田 稔小池 和彦
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2012 年 109 巻 2 号 p. 178-182

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抄録

膵嚢胞性膵腫瘍で最も多いintraductal papillary mucinous neoplasm(IPMN)は,嚢胞状の上皮に占める腫瘍部分から上皮内癌を経て浸潤癌化するのみならず,通常の膵癌発生の合併をともなうことがある.したがって,IPMN自体が前癌病変であるが,さらに通常の膵癌も発生する,膵癌の高危険群の目印となる病変と認識した対応が必要である.

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© 2012 (一財) 日本消化器病学会
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