日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
osteoclast-like giant cell tumor(OGCT)of the liverの1剖検例
松本 隆祐吉田 晃中島 淳太新 智文竹田 剛柳澤 秀之菊池 英明菊地 慶介
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2012 年 109 巻 2 号 p. 255-262

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抄録

症例は57歳,男性.背景肝に異常をともなわない大きな肝腫瘍があり,肺転移,門脈塞栓,閉塞性黄疸をきたしていた.減黄術後に対症療法を行うも肝不全で死亡した.剖検では肝内側区に12cm大の腫瘍があり,門脈および下大静脈に浸潤,肺,膵頭部に転移巣を認めた.肝腫瘍は,大部分が壊死組織であったが,多核の破骨細胞様巨細胞(OGC)も多数認め,正常肝細胞以外に類洞間に紡錘形,多形の腫瘍細胞浸潤があり,免疫染色により肝OGCTと診断した.

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© 2012 (一財) 日本消化器病学会
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