薬物性肝障害との鑑別を要したE型肝炎の1例

石綿 翔; 高木 均; 星野 崇; 長沼 篤; 坂本 直美; 小板橋 絵里; 相馬 宏光; 乾 正幸; 工藤 智洋; 小川 晃; 田原 博貴; 金古 美恵子; 岡本 宏明

doi:10.11405/nisshoshi.109.624

症例報告

薬物性肝障害との鑑別を要したE型肝炎の1例

石綿翔, 高木均, 星野崇, 長沼篤, 坂本直美, 小板橋絵里, 相馬宏光, 乾正幸, 工藤智洋, 小川晃, 田原博貴, 金古美恵子, 岡本宏明

著者情報

石綿翔
高崎総合医療センター消化器科
高木均
高崎総合医療センター消化器科
星野崇
高崎総合医療センター消化器科
長沼篤
高崎総合医療センター消化器科
坂本直美
高崎総合医療センター消化器科
小板橋絵里
高崎総合医療センター消化器科
相馬宏光
高崎総合医療センター消化器科
乾正幸
高崎総合医療センター消化器科
工藤智洋
高崎総合医療センター消化器科
小川晃
高崎総合医療センター病理
田原博貴
群馬大学大学院医学系研究科肝臓代謝内科
金古美恵子
公立七日市病院内科
岡本宏明
自治医科大学医学部感染・免疫学講座ウイルス学部門

キーワード: E型肝炎, 急性肝障害, 薬物性肝障害, 診断基準, DLST

ジャーナルフリー

2012 年 109 巻 4 号 p. 624-629

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.109.624

詳細

抄録

症例は70歳代女性．全身倦怠感，肝機能障害（ALT 2565IU/l）を主訴に入院．A，B，C型肝炎，EBV，CMV，自己免疫性肝炎は否定．2カ月ほど前から摂取し始めた菊芋によるDLSTで陽性を示し，薬物性肝障害（診断スコア8点）と診断された．その後保存血清でHEV-RNA陽性と判明し，E型肝炎と診断された．DLSTには偽陽性があり薬物性肝障害診断にHEV screeningの導入が必須と考えられた．

責任著者(Corresponding author)

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