急速に増大した胃未分化多形肉腫の1剖検例

齊藤 真弘; 及川 圭介; 内山 志保; 猪股 芳文; 安倍 修; 笹野 公伸

doi:10.11405/nisshoshi.110.1272

症例報告

急速に増大した胃未分化多形肉腫の1剖検例

齊藤真弘, 及川圭介, 内山志保, 猪股芳文, 安倍修, 笹野公伸

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キーワード: 未分化多形肉腫, 胃粘膜下腫瘍

ジャーナルフリー

2013 年 110 巻 7 号 p. 1272-1280

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.110.1272

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抄録

われわれは極めてまれな胃原発未分化多形肉腫を経験した．症例は74歳女性で，腹部不快感を主訴に受診した．CT上，13cm大の胃粘膜下腫瘍および肝・骨転移を認めたが，これらは8カ月前には認めていなかった．間葉系腫瘍を疑いEUS-FNABを行ったが，免疫染色はすべて陰性であり，c-kitやPDGFRαの遺伝子変異も認めなかった．その後も腫瘍は急速に増大し2カ月後に死亡した．剖検病理所見も同様で未分化多形肉腫と診断された．

責任著者(Corresponding author)

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