日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
膵内分泌腫瘍の術後15年目に胃壁内転移をきたした1例
木ノ下 修岡本 和真小西 博貴小松 周平安川 覚塩崎 敦窪田 健保田 宏明小西 英幸岸本 光夫小西 英一柳澤 昭夫大辻 英吾
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2013 年 110 巻 7 号 p. 1281-1287

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抄録

症例は56歳男性.膵内分泌腫瘍に対し膵体尾部切除術が施行され,病理学的診断は膵内分泌腫瘍(Ki-67 LI:3%,NET G2),T2N0M0,fStage IIで癌遺残は認められなかった.術後補助化学療法を施行され無再発であったが,術後15年目に胃体上部後壁に約3cmの粘膜下腫瘤を指摘され胃部分切除を施行された.病理組織学的には膵内分泌腫瘍の胃壁内転移(Ki-67 LI:10%,NET G2)と診断された.術後15年目に再発した膵内分泌腫瘍の胃壁内転移は非常にまれである.

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© 2013 (一財) 日本消化器病学会
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