日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
CT gastrographyが診断に有用であった多発性胃粘膜下腫瘍の1例
赤澤 陽一上山 浩也永原 章仁中川 裕太松本 紘平稲見 義宏松本 健史今 一義八尾 隆史渡辺 純夫
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2014 年 111 巻 10 号 p. 1968-1975

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抄録
66歳女性.上部消化管内視鏡で体上部後壁に17 mm大の胃粘膜下腫瘍(SMT)を認め,PET-CTで体下部大弯に別病変として30 mm大のFDGの集積を認めた.CT gastrography(CTG)では上記検査で指摘し得なかった8 mm大のSMTをさらに診断できた.病理組織診断ではGIST,神経鞘腫,壊死組織とそれぞれ異なる組織像であった.CTGが胃SMT診断に有用であった貴重な症例であったため報告する.
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© 2014 (一財) 日本消化器病学会
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