日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:大腸がんの早期発見を目指して
大腸カプセル内視鏡の現状と展望
角川 康夫松本 美野里斎藤 豊
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2014 年 111 巻 3 号 p. 464-469

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抄録

2006年に登場した大腸カプセル内視鏡は,現在第2世代のPillCam®COLON 2が用いられている.この大腸カプセルはゆっくり進むときは4枚/秒で,速く進むときは35枚/秒の頻度で撮影する(adaptive frame rate;AFR).第2世代の大腸カプセルの6mm以上のポリープに対する感度は84~91%と報告されている.本邦では2013年7月に医薬品医療機器総合機構(Pharmaceuticals and Medical Devices Agency;PMDA)から薬事承認を受けており,2014年1月には保険収載された.苦痛なく受けられるイメージの大腸カプセル内視鏡が,大腸がん検診の受診率向上に寄与することが期待される.

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© 2014 (一財) 日本消化器病学会
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