日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
口唇,胃,大腸などまれな臓器へ転移巣を同時期に認めた肝細胞癌の1例
宮木 英輔脇 浩司辻 恵二齊藤 裕平平野 大樹田丸 弓弦鳩岡 正浩高田 俊介上田 裕之桑原 健一木村 茂永田 信二金子 真弓相方 浩茶山 一彰
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キーワード: 肝細胞癌, 胃転移, 大腸転移
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2014 年 111 巻 3 号 p. 535-542

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抄録

症例は79歳男性.肝細胞癌部分切除施行12年経過後に,口唇転移,肺転移が出現し,放射線治療,分子標的薬内服治療開始目的で入院.経過中に下血を認め大腸内視鏡検査施行.S状結腸に4mm大の凝血塊をともなう粘膜下腫瘍様病変を認めてEMRを施行し,肝細胞癌の大腸転移と診断.また上部消化管内視鏡検査にて5mm大の陥凹をともなう隆起性病変を認めて生検を施行し,肝細胞癌の胃粘膜転移と診断した.

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© 2014 (一財) 日本消化器病学会
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