日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
計画的マーキングクリップとダイナミックCT検査を併用し出血部位が同定可能となった大腸憩室出血の2症例
楠本 聖典水本 吉則濱田 暁彦
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 111 巻 5 号 p. 915-923

詳細
抄録

大腸憩室出血でショックをきたした2例を経験した.2例とも血便の度にショックを呈したが,憩室が多数あったこと,検査中に自然止血していたことから出血部位が同定できなかった.出血が疑われる部位周辺への計画的クリッピングとダイナミックCTを併用し血管漏洩像とクリップの位置を確認することで,2例とも出血部位の同定が可能となった.同方法がショックをきたす大腸憩室出血の出血部位同定に有効と考えられた.

著者関連情報
© 2014 (一財) 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top