抗gAChR抗体陽性を呈し自己免疫性自律神経節障害が疑われた慢性偽性腸閉塞症の1例

川西 幸貴; 森畠 康策; 加藤 順; 村田 顕也; 深津 和弘; 玉置 秀彦; 伊藤 大策; 和田 有紀; 一瀬 雅夫

doi:10.11405/nisshoshi.112.62

症例報告

抗gAChR抗体陽性を呈し自己免疫性自律神経節障害が疑われた慢性偽性腸閉塞症の1例

川西幸貴, 森畠康策, 加藤順, 村田顕也, 深津和弘, 玉置秀彦, 伊藤大策, 和田有紀, 一瀬雅夫

著者情報

キーワード: 慢性偽性腸閉塞症, 自己免疫性自律神経節障害, ステロイド

ジャーナルフリー

2015 年 112 巻 1 号 p. 62-69

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.112.62

詳細

抄録

症例は37歳女性．腹痛を主訴に入院，前医で特発性の慢性偽性腸閉塞症と診断されたが，当院での精査の結果，抗gAChR抗体陽性の自己免疫性自律神経節障害が原因疾患であると疑われた．コリンエステラーゼ阻害薬やステロイド，免疫調節薬の使用，単純血漿交換や二重膜濾過血漿交換，胃・腸管の減圧目的で胃瘻および腸瘻を内視鏡的に造設，大量免疫グロブリン療法とさまざまな治療を行ったが，治療抵抗性であった．

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）