日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
Micropapillary patternを呈する原発性空腸癌の1例
關 杏奈吉岡 正雄齊藤 俊介藤井 雅邦伊藤 守石山 修平藤原 明子塩出 純二能勢 聡一郎
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 112 巻 3 号 p. 522-527

詳細
抄録

症例は70歳代女性.心窩部痛,腰痛,体重減少精査目的に当院入院.原発性空腸癌の診断で十二指腸水平脚および空腸部分切除を施行.病理学的診断はtub2~porで,癌浸潤部でmicropapillary carcinoma(MPC)を全体の約10%に認めた.診断時には肺転移を認め,最終診断はT4N3M1 stage IVであった.小腸MPCの報告は本症例が最初の1例である.

著者関連情報
© 2015 (一財) 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top