腹腔鏡・内視鏡合同手術にて治療を行った出血性胃迷入膵の1例

黑田 浩平; 藤井 正俊; 白坂 大輔; 平山 貴視; 横山 祐二; 大塚 崇史; 岡本 貴大; 沖野 毅

doi:10.11405/nisshoshi.112.515

症例報告

腹腔鏡・内視鏡合同手術にて治療を行った出血性胃迷入膵の1例

黑田浩平, 藤井正俊, 白坂大輔, 平山貴視, 横山祐二, 大塚崇史, 岡本貴大, 沖野毅

著者情報

キーワード: 胃迷入膵, 出血性ショック, LECS, 腹腔鏡手術

ジャーナルフリー

2015 年 112 巻 3 号 p. 515-521

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.112.515

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抄録

症例は50歳代，男性．吐血にて救急搬送された．上部消化管内視鏡検査にて胃前庭部に径10 mm大の粘膜下腫瘍様隆起を認め，頂部の陥凹からの動脈性出血に対して内視鏡的止血術を施行した．腫瘤切除目的にて腹腔鏡・内視鏡合同手術による胃局所切除術を施行，病理像では粘膜下層に導管を有する迷入膵を認めた．出血性迷入膵は切除範囲が最小範囲となり得る腹腔鏡・内視鏡合同手術の適応病変となると考えられた．

責任著者(Corresponding author)