肝局所治療におけるデクスメデトミジン塩酸塩の使用経験

日本消化器病学会雑誌

Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586

症例報告

肝局所治療におけるデクスメデトミジン塩酸塩の使用経験

津端俊介, 有賀諭生, 平野正明, 坂牧僚, 山川雅史

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キーワード: デクスメデトミジン塩酸塩, 肝細胞癌, ラジオ波焼灼療法, 経皮的エタノール注入療法, 鎮静剤

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2015 年 112 巻 3 号 p. 547-554

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.112.547

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抄録

デクスメデトミジン塩酸塩（dexmedetomidine hydrochloride;DEX）による鎮静下に肝細胞癌局所治療を行った2例を報告する．症例1は経過中に血圧低下を認めたが経過観察にて対処し得た．症例2は，DEXの初期用量を減じて治療を行い血圧低下は軽度だった．いずれも鎮痛効果は十分だった．DEXは，用量設定などに課題があるものの有用な鎮静剤になりうると考えられた.

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