日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
オクトレオチド持続皮下投与により,腫瘍マーカーの正常化と腫瘍の嚢胞性壊死がみられた,多発肝転移をともなう膵神経内分泌腫瘍の1例
三浦 正博柴原 弘明森田 清松井 健一伊藤 裕也淸水 潤一竹内 淳史成田 道彦西村 大作片田 直幸
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2015 年 112 巻 3 号 p. 537-546

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抄録

多発肝転移・腹水をともなう膵神経内分泌腫瘍患者に対し,症状緩和目的でオクトレオチド持続皮下投与を行った.投与後,腫瘍マーカーNSEの正常化,CT上腫瘍の嚢胞性壊死を認めた.膵神経内分泌腫瘍に対しオクトレオチドで抗腫瘍効果が得られた報告が散見されており,全身状態不良で,分子標的治療薬や抗癌剤が投与できない高度進行膵神経内分泌腫瘍患者では,オクトレオチドは有効な治療薬の選択肢の1つであると考えられる.

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© 2015 (一財) 日本消化器病学会
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