日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
当院における劇症型アメーバ性大腸炎症例の検討
森 至弘清水 貞利西口 幸雄石井 真美井上 健山本 篤井上 透金沢 景繁山下 好人塚本 忠司
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2015 年 112 巻 5 号 p. 871-879

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抄録
アメーバ性大腸炎は一般的に治療に反応し予後良好であるとされているが,一部に予後不良な劇症型が存在する.当院では1993年以降3例の劇症型アメーバ性大腸炎を経験し1例は救命し得なかった.アメーバ性大腸炎は必ずしも典型的な症状を呈するわけではなく診断に難渋する症例も多い.特有の現病歴がなく症状が典型的ではなくても,急性腹症の原因疾患としてアメーバ性大腸炎を念頭に置くことが重要であると考えられた.
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© 2015 (一財) 日本消化器病学会
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