日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ(総説):大腸腫瘍-診断・治療の最前線-
大腸腫瘍AI診断の夜明け
森 悠一工藤 進英三澤 将史
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 116 巻 11 号 p. 867-877

詳細
抄録

近年の内視鏡イメージング技術の発展により,大腸病変の検出率および病理診断予測能力は飛躍的に向上した.しかし同時に,高精度の診断はエキスパート内視鏡医しか実現できないという,ジレンマも明らかになりつつある.このような内視鏡診断能の限界に対する革新的な解決策として注目をあびているのが,人工知能(AI)による内視鏡診断支援システムである.本稿では,ここ数年で急激に研究が活性化した内視鏡AIの世界的動向について概観するとともに,内視鏡AIを実臨床で使用する上で,必須とされる薬事承認の実施状況についても紹介する.

著者関連情報
© 2019 (一財) 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top