日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
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今月のテーマ(総説):自己免疫性膵炎 最近の進歩
膵外病変の診断(IgG4関連硬化性胆管炎を中心に)
中沢 貴宏清水 周哉内藤 格
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2019 年 116 巻 4 号 p. 296-304

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抄録

自己免疫性膵炎は全身にさまざまなIgG4関連疾患を合併する.下垂体炎,眼疾患,甲状腺炎,唾液腺炎,肺病変,硬化性胆管炎,腎疾患,後腹膜線維症などが代表的な病変である.自己免疫性膵炎の診断に参考となる膵外のIgG4関連疾患として,従来はIgG4関連涙腺・唾液腺炎,硬化性胆管炎,後腹膜線維症が記載されていた.2018年に自己免疫性膵炎の診断基準の改定が行われ,腎臓病が追加された.IgG4関連硬化性胆管炎の診療ガイドラインが作成されたので診断,治療のアルゴリズム,画像診断の特徴,治療方法を中心に概説した.

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© 2019 (一財) 日本消化器病学会
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