日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
膵十二指腸動脈瘤破裂に対するコイル塞栓術後に十二指腸狭窄をきたしたsegmental arterial mediolysisの1例
合田 杏佑葉 祥元勝又 諒福嶋 真弥大澤 元保村尾 高久石井 学藤村 宜憲松本 啓志塩谷 昭子
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2019 年 116 巻 6 号 p. 515-522

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抄録

症例は60歳代男性.腹痛を繰り返し自覚したため当科へ紹介受診となった.造影CTで前下膵十二指腸動脈瘤と後腹膜血腫を認め,緊急コイル塞栓術を行った.動脈瘤の成因は臨床的にsegmental arterial mediolysis(SAM)と考えられた.その後血腫は縮小傾向にあったが,虚血性変化を疑う十二指腸下行脚の狭窄を併発し,保存的治療を行い,経過良好のため退院となった.

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© 2019 (一財) 日本消化器病学会
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