日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
肝膿瘍と臨床像が類似したfibrolamellar hepatocellular carcinomaの1例
島田 高幸五十嵐 裕章尾崎 英莉藤川 実古乃町並 陸生大荷 澄江山下 浩子
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2022 年 119 巻 11 号 p. 1036-1042

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抄録

症例は23歳女性.発熱と心窩部痛のため受診し,造影CT検査を施行したところ肝外側区域に40mm大の腫瘤を認めた.血液検査で炎症反応上昇を認めたため,肝膿瘍として抗菌薬を開始後に速やかに臨床所見は改善した.1年後に同様の症状が出現,腫瘤は50mm大に増大しており,経皮的肝生検にてfibrolamellar hepatocellular carcinomaの診断に至った.

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© 2022 (一財) 日本消化器病学会
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