日本消化器病学会雑誌
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2,3の有機陰イオンのビリルビン排泄に及ぼす影響についての実験的研究
渡辺 英介
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1971 年 68 巻 5 号 p. 416-426

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抄録
2, 3の有機陰イオンが, ネズミの胆汁中ビリルビン排泄に及ぼす影響を, 実験的に観察し, 次の結果を得た.
フェノバルビタール前処置群では, 内因性のビリルビン排泄量は増加する. 又間接ビリルビンを静注負荷すると, ノボビオシン前日投与群では負荷ビリルビンの排泄遅延を認め, フェノバルビタール前処置群では正常よりも早く排出された. 3Hδ-ALA静注後早期に胆汁中に出る3Hビリルビンは正常よりもフェノバルビタール投与群においてやや高い放射活性を示す. 又, BSPと間接ビリルビンを同時に投与すると, 相互に胆汁中排泄を抑制し合う.
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