日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
耳下腺唾液検査による膵疾患診断法の試み
柿崎 五郎能登 陞藤原 慶之大泉 哲之助添野 武彦石館 卓三斉藤 隆之
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1972 年 69 巻 10 号 p. 1024-1031

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抄録

膵疾患群9例, 非膵疾患群13例計22例を対象として, 耳下腺唾液検査により膵疾患の診断を試みた. その結果, 膵疾患群では, 非膵疾患群に比して, 唾液の分時分泌量の減少, 最高重炭酸塩濃度およびアミラーゼ分泌量の低下が明らかに認められた.
以上の結果から, 耳下腺唾液の分時分泌量, 最高重炭酸塩濃度, アミラーゼ分泌量の3因子の変化に基づいて, 膵疾患を診断しうる可能性があることを主張した.

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© 財団法人 日本消化器病学会
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