日本消化器病学会雑誌
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Ursodeoxycholic acid 長期投与による Cholesterol 胆石溶解例の検討
牧野 勲篠崎 堅次郎芳野 宏一中川 昌一
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キーワード: Cholesterol 胆石溶解
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1975 年 72 巻 6 号 p. 690-702

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抄録
Cholesterol 胆石症11名にUDCA1日450mgから2gを4カ月から1年半長期投与し, 臨床症状, 胆嚢造影, 肝機能検査の経過を観察した. その結果, 患者11名中胆石の完全消失1名, 胆石個数の減少又は胆石陰影の縮少3例, 判定保留1例, 残り6例は不変であつて有効率約37%であつた. 一方, 今回の比較的大量のUDCA投与によつてほとんど全例にそれ迄高頻度に持続した右季肋部痛, 右背部痛の消失が認められ, 自覚症状の改善を認めた. この間肝機能検査に異常なく血中 Cholestreol も正常値を保持した.
患者11名中3例についてUDCA投与前後の胆汁中脂質が分析されUDCA投与前 Cholesterol 過飽和の胆汁はUDCA投与後, そのLithogenicity が改善された. 一方, 胆汁中胆汁酸分析ではUDCA投与後総胆汁酸の40%以上がUDCAで占められCDCAと合計すると Dihydroxy 胆汁酸は, 約80%に達したがLCAも軽度増加するのを認めた.
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