日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
1-Phenyl-1-Hydroxy-n-Pentane の十二指腸内注入によるセクレチン分泌と膵外分泌反応
大槻 眞坂本 長逸前田 光雄岡野 邦泰尤 芳才山崎 富生馬場 茂明
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1978 年 75 巻 3 号 p. 359-365

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抄録
1-phenyl-1-hydroxy-n-pentane (PHP) をラット十二指腸内へ注入し, 血中セクレチン濃度, 膵液, 膵アミラーゼ分泌量を同時に測定した. さらにPHPの作用に対するソマトスタチン (GIF) の影響もあわせて検討した.
PHP 200mg/kg/min の注入により血中セクレチン濃度は, 5分後には前値の4~5倍にまで増大したが, PHP 50mg/kg/h 注入では血中セクレチン濃度は変動しなかつた. しかし両注入量に対する膵外分泌反応には差がなかつた.
PHP 200mg/kg/min に対するセクレチン反応はGIFで完全に抑制されたが, 膵外分泌反応は認められた. 以上より PHP のセクレチン分泌作用は比較的弱く, セクレチン以外の膵外分泌刺激因子 (例えばCCK•PZ) に対し, 強い分泌刺激作用を示した.
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