日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
X線透視下穿刺ならびに超音波映像下穿刺による新しい経皮的胆汁ドレナージ
方法と臨床効果の検討
江原 正明土屋 幸浩大藤 正雄
著者情報
ジャーナル フリー

1981 年 78 巻 7 号 p. 1443-1451

詳細
抄録

閉塞性黄疸例および急性胆管炎例に対し,経皮的胆汁ドレナージをX線透視下穿刺により187例,超音波映像下穿刺により66例,計253例に施行した.両方法はともに著者らが開発した新しい経皮的胆汁ドレナージ法であり,安全性と確実性の高いことが確認された.とくに,超音波映像下穿刺法は,選択的胆管穿刺が容易かつ確実に行なえるため,手技が簡便である上に,きわめて安全性の高い方法であり,手技に伴なう重篤な合併症を全く認めなかつた.なお,ドレナージ施行後の黄疸軽減効果,急性胆管炎に対する治療効果などの臨床効果についても検討を加えた.

著者関連情報
© 財団法人 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top