日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
長期アルコール飲用のラット肝フェノバルビタール誘導性チトクロームP-450量, 並びに小葉内分布に及ぼす影響
大西 久仁彦三島 昭彦波多野 等斉藤 正之中山 隆雅檜山 義明土屋 聖二野村 文夫岩間 章介河野 邦彦大槻 俊夫中嶋 征男石井 裕正奥田 邦雄
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1983 年 80 巻 6 号 p. 1281-1287

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抄録

フェノバルビタールで誘導されるPB-チトクロームP-450がアルコール飲用ラット肝でふえるか, また肝小葉内のどこの部位でふえるかを一元平板免疫拡散法と直接蛍光抗体法を用いて明らかにした. PB-チトクロームP-450量はコントロールラット肝に比して約4.3倍に増加した. PB-チトクロームP-450に対する特異蛍光は肝細胞の細胞質内にみられ, コントロールラット肝では弱く, 肝小葉中心部でわずかに強くみられた. アルコール飲用ラット肝では特異蛍光は肝小葉中心部で強く, コントロールラット肝に較べ強かつた.

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