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荒川 哲男, 中村 肇, 蝶野 慎治, 山田 博明, 佐藤 博之, 福田 隆, 樋口 和秀, 小野 時雄, 小林 絢三
1983 年 80 巻 6 号 p.
1269-1271
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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ラットを用いて16, 16-dimethyl (dm) PGE
2長期投与による胃粘膜上皮細胞の構成の変化を検討した. その結果, 2週および10週投与群とも, 粘液分泌細胞数の増加と壁細胞数の減少が認められた. このことは, PGのもつ抗潰瘍作用を組織学的な面からも示唆する所見と考えられた.
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山下 裕一, 宮田 道夫, 矢内原 昇
1983 年 80 巻 6 号 p.
1272-1280
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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雑種成犬に対して行なつたブタガストリン放出ペプチド (pGRP) の静脈内投与により, 腹腔動脈および上腸間膜動脈血流量の有意な減少と大腿動脈血流量の一過性増加を認めた. これらの作用はアトロピンに抵抗性であつた. pGRPの上腸間膜動脈血流量減少作用における Maximal Reduction Rate ならびに Integrated Reduction Rate は, pGRPの3.75~480pmol/kg急速静注投与範囲において用量依存性であつた.
イヌ上腸間膜動脈血流量減少作用を指標とした場合のpGRPの最小生物活性単位は, C末端オクタペプチドアミドpGRP (20-27) であつた.
pGRPのN末端トリデカペプチドpGRP (1-13) は, それ自身生物活性は示さないが, pGRPの生物活性発現に重要な役割を演じていると思われた.
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大西 久仁彦, 三島 昭彦, 波多野 等, 斉藤 正之, 中山 隆雅, 檜山 義明, 土屋 聖二, 野村 文夫, 岩間 章介, 河野 邦彦, ...
1983 年 80 巻 6 号 p.
1281-1287
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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フェノバルビタールで誘導されるPB-チトクロームP-450がアルコール飲用ラット肝でふえるか, また肝小葉内のどこの部位でふえるかを一元平板免疫拡散法と直接蛍光抗体法を用いて明らかにした. PB-チトクロームP-450量はコントロールラット肝に比して約4.3倍に増加した. PB-チトクロームP-450に対する特異蛍光は肝細胞の細胞質内にみられ, コントロールラット肝では弱く, 肝小葉中心部でわずかに強くみられた. アルコール飲用ラット肝では特異蛍光は肝小葉中心部で強く, コントロールラット肝に較べ強かつた.
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岡田 眞一
1983 年 80 巻 6 号 p.
1288-1298
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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成熟ラットの初代培養肝細胞を用いて, 培養液のアミノ酸組成と窒素代謝との関係および膵ホルモンの及ぼす影響について検討し, 以下の成績を得た. 1) 健常人アミノ酸組成では, 肝硬変アミノ酸組成に比較して, 正常肝細胞, D-galactosamine 障害肝細胞いずれにおいても, 蛋白合成量は10~20%高かつた. 2) Glucagon には, 肝硬変時にみられるアミノ酸組成で培養された正常肝細胞の蛋白合成を特に促進させる作用を認めた. 3) 肝硬変患者でみられる高 Glucagon 血症は, アミノ酸組成の異常に対する合目的反応であることが推定された.
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第I編: 膵基礎血流量と食餌刺激下の膵血流変動について
河野 保, 井上 一知, 嶋 廣一, 橋田 修平, 鈴木 敞, 戸部 隆吉
1983 年 80 巻 6 号 p.
1299-1308
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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意識下に犬の膵の血行動態の観察を試みた. 安静, 無刺激下の膵基礎血流量は水素ガスクリアランス法で, そして食餌摂取前後の膵血流変動は交叉熱電対法で, いずれも微細な電極を膵実質内に埋め込んだ慢性犬にて, それぞれ観察した. まず, 意識下膵基礎血流量は50.7±17.3ml/min/100gを示した. 膵基礎血流測定値に影響を与えていると思われる諸因子について多変量解析法にて検討したところ, pentobarbital により有意の血流抑制が認められた. 次に, 食餌刺激前後の膵血流反応をみると, 食餌摂取と共に急激な血流増加が起こり, この反応は速やかにピークに達し, その持続は数時間に及んだ. その半数は2相性の血流増加パターンを示し, 複数の機序の存在が示唆された.
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特にγ-カルボキシグルタミン酸含有蛋白質について
山口 明夫
1983 年 80 巻 6 号 p.
1309-1317
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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膵石症の結石形成機序の解明を目的として, γ-カルボキシグルタミン酸含有蛋白質のカルシウムイオンとの親和性に着目し, ヒト膵石を生化学的に分析した.
膵石の主成分は炭酸カルシウムであり, 約5の Ethylene diamine tetraacetate (EDTA) 可溶物質が含有されていた. 膵石中蛋白質として酸性アミノ酸に富む推定分子量14,500の蛋白質およびその2分子, 3分子の重合体とみられる蛋白が高濃度に存在した. 同蛋白質中にはγ-カルボキシグルタミン酸の存在を確認し得た.
γ-カルボキシグルタミン酸含有蛋白質はカルシウムイオンと特異的な親和性を有することより, この蛋白質はカルシウムを主成分とする膵石の形成機序に重要な役割を演じていると推定した.
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高橋 寿久, 長谷川 俊二, 梶原 周二, 原口 義座, 斉藤 慶一, 若林 利重
1983 年 80 巻 6 号 p.
1318-1326
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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過去13年間にわれわれの経験した膵嚢胞31例につき分類別に臨床的観察を行ない若干の文献的考察を行なつた. 分類別にみると仮性嚢胞13例, 貯留嚢胞15例, 嚢胞腺腫2例, 嚢胞腺癌1例であつた. 仮性嚢胞の発生原因は膵炎性11例, 外傷性2例であつた. 症状は腹痛は嚢胞腺腫の1例と嚢胞腺癌の計2例を除いた全例にみられ, 腹部腫瘤, アミラーゼ値の上昇を認めるものが多かつた. 確定診断には初期には術中膵管造影が主になされ, 最近ではERP, CT検査, 超音波などの画像診断でなされたものが多かつた. 手術は30例になされ, 術式は嚢胞に直接アプローチがなされたものは9例で, 膵管空腸吻合13例と多く, 切除例とともに良好の成績であつた.
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藤富 豊, 内田 雄三, 柴田 興彦, 馬場 慶, 重光 修, 葉玉 哲生, 調 亟治, 中山 厳, 甲斐 知洋
1983 年 80 巻 6 号 p.
1327-1330
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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千住 雅博, 小森 宗治, 井手 孝, 市村 経敏, 原口 増穂, 福田 博英, 森 理比古, 村上 一生, 冨田 伸一, 田中 義人, 中 ...
1983 年 80 巻 6 号 p.
1331-1335
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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佐藤 博文, 小島 路久, 龍村 俊樹, 山本 恵一, 針金 三弥, 山本 和夫, 柴崎 洋一, 松本 貞敏, 鈴木 亮一
1983 年 80 巻 6 号 p.
1336-1339
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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多彩な合併症に関する考察
板東 隆文, 豊島 宏
1983 年 80 巻 6 号 p.
1340-1344
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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腎生検施行例
河合 潔, 冨田 栄一, 杉原 潤一, 大山 正己, 大西 弘生, 武藤 泰敏, 川出 靖彦, 清水 勝, 下川 邦泰
1983 年 80 巻 6 号 p.
1345-1348
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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張 景明, 三木 一正, 降旗 千恵, 景山 節, 一瀬 雅夫, 丹羽 寛文, 岡 博, 松島 泰次郎, 高橋 健治
1983 年 80 巻 6 号 p.
1349
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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牧野 勲, 曽根 賢, 町田 光司, 鈴木 密雄, 宮沢 正, 中村 光男, 今村 憲市, 武部 和夫
1983 年 80 巻 6 号 p.
1350
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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牧野 勲, 曽根 賢, 町田 光司, 鈴木 密雄, 宮沢 正, 中村 光男, 今村 憲市, 武部 和夫
1983 年 80 巻 6 号 p.
1351
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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山中 桓夫, 北川 泰久, 関 秀一, 木村 健, 桜林 郁之介, 河合 忠
1983 年 80 巻 6 号 p.
1352
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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