Proipionibacterium acnes (P. acnes) 加熱死菌をマウスに静注し, 7日後に少量のグラム陰性菌由来の lipopolysaccharide(LPS) を静注すると, ほとんどのマウスは広範な肝壊死を起こして死亡する. しかし, このような実験的肝障害を誘導する際に, prostaglandin(PG)E1, PGE2およびPGI2を投与すると, マウスの生存率は高くなり, 肝の組織学的変化も著明に改善された. その活性はPGI2, PGE2そしてPGE1の順で強くなつた.