日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
実験的急性肝不全モデルの生存率に及ぼす prostaglandin の影響
溝口 靖紘児玉 千枝荒川 哲男阪上 吉秀関 守一小林 絢三山本 祐夫森沢 成司
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キーワード: 急性肝不全
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1987 年 84 巻 11 号 p. 2558-2562

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抄録

Proipionibacterium acnes (P. acnes) 加熱死菌をマウスに静注し, 7日後に少量のグラム陰性菌由来の lipopolysaccharide(LPS) を静注すると, ほとんどのマウスは広範な肝壊死を起こして死亡する. しかし, このような実験的肝障害を誘導する際に, prostaglandin(PG)E1, PGE2およびPGI2を投与すると, マウスの生存率は高くなり, 肝の組織学的変化も著明に改善された. その活性はPGI2, PGE2そしてPGE1の順で強くなつた.

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