日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
日本人 Crohn 病患者108例におけるHLAの検討
真武 弘明内藤 説也小河原 悟飯田 三雄松井 敏幸岡部 信郎山本 勉藤田 晃一岡田 光男八尾 恒良
著者情報
キーワード: Crohn病
ジャーナル フリー

1989 年 86 巻 7 号 p. 1448-1454

詳細
抄録

日本人 Crohn 病患者108例のHLA-A, -B, -C, -DRおよびDQの検索を行ない, 日本人 Crohn 病とHLAとの関連性について検討した. 日本人 Crohn 病患者ではDR4が有意に高率であり, そのsubtype であるDR4.1の出現頻度が有意に高率であつた. B51, Bw54, DRw12, DRw13, DRw52は対照群に比べ出現頻度が高い傾向を示したが, 有意差は認めなかつた. DR2, DQw1, DQw3は有意に低率であり, B7は低い傾向を示した. 日本人 Crohn 病患者においては, DR4特にDR4.1, またはそれに連鎖している部位に疾患感受性遺伝子があることを推測した.

著者関連情報
© 財団法人 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top