日本消化器病学会雑誌
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Helicobacter pylori治験ガイドライン
木村 健浅香 正博勝山 努川野 淳斉藤 大三佐藤 貴一下山 孝杉山 敏郎高橋 信一服部 隆則藤岡 利生
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96 巻 (1999) 2 号 p. 199-207

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抄録

第二次Helicobacter pylori治験検討委員会が改訂した治験ガイドラインの主な内容は,以下の通りである.
I.除菌の利点と問題点: 利点は消化性潰瘍の再発抑制効果,そして低悪性度胃MALTリンパ腫の改善,かつそれらの医療経済効果である.問題点は薬剤耐性の獲得,および除菌後に新たに生じる疾患があり得ることである.
II.除菌治験の適応疾患: 除菌治験を速やかに行うべき疾患は,現在のところ,胃・十二脂腸潰瘍と低悪性度胃MALTリンパ腫である.
III.除菌薬: 酸分泌抑制薬+抗菌薬2剤の3剤併用療法をfirst-line therapyとする.
IV.存在診断と除菌判定: 存在診断は培養,鏡検,ウレアーゼ試験にて行う.除菌判定は,培養と鏡検に加えて13C尿素呼気試験を必須とし,血清学的検査法とPCR法を削除する.除菌判定の時期は,治療終了後6~8週とする.

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