日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
大腸憩室症をともなったcolonic muco-submucosal elongated polyp(CMSEP)の1例
尾形 隆板垣 茂文石黒 昌生小関 大平安達 徹荒井 茂
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2000 年 97 巻 1 号 p. 44-47

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抄録

症例は3年前に噴門側胃切除術を受けた80歳の男性.1年前の内視鏡検査では大腸憩室症を認めただけだったが,今回横行結腸に13×13×10mm大のポリープの出現を認めたため内視鏡的に切除した.ポリープは正常粘膜と粘膜下層の疎性結合組織から成り,稀なcolonic muco-submucosal elongated polyp(CMSEP)と診断した.加齢による粘膜の脆弱化や腸管内圧の上昇が1年のうちにCMSEPを発生させた可能性が示唆された.

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© 財団法人 日本消化器病学会
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