日本消化器病学会雑誌
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梅毒性直腸炎の1例
中村 俊幸岸本 恭下澤 信彦小池 祥一郎清水 忠博久米田 茂喜渡辺 豊昭中澤 功重松 秀一
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キーワード: 直腸梅毒, 梅毒性直腸炎
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2000 年 97 巻 2 号 p. 195-198

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抄録

梅毒性直腸炎は報告が少なく,非常にまれな疾患である.今回われわれは同性愛者の梅毒性直腸炎の1例を経験したので若干の文献的考察を含めて報告する.患者は40歳の男性,同性愛者で過去に肛門性交歴があった.主訴は肛門からの出血と疼痛で,内視鏡で下部直腸に潰瘍性の病変を認めた.生検で病変部のTreponema pallidumが証明され,梅毒性直腸炎と診断された.

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