日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
胃原発悪性線維性組織球腫の1例
中井 誠二森田 翼内田 善仁佐々木 陽介鎌野 周平渡辺 精四郎西岡 幹夫合田 文則岡田 節雄前場 隆志
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2000 年 97 巻 3 号 p. 337-341

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抄録

症例は57歳男性.肝膿瘍と診断され入院したが,肝生検の結果,悪性腫瘍が疑われ精査を行ったところ胃に隆起性病変を認めた.胃の生検でも確定診断されず,外科的切除後に胃原発の悪性線維性組織球腫と診断された.加えて化学療法を施行したが効果無く,不幸な転帰をたどった.胃原発例は本症例を含め現在まで7例が報告されているにすぎず,非常にまれな疾患であると考えられた.

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