沖縄工業高等専門学校紀要
Online ISSN : 2435-2136
第2の緑の革命
三宮 一宰
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2022 年 16 巻 p. 1-10

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抄録

我々の食料確保の歴史は、初期 Homo sapiens の狩猟採集から始まった。この頃は、現在我々が享受している飽食とはほど遠かったことだろう。その後の我々の食料確保の歴史には、いくつかの大きな節目があった。農業の発明、気候災害、作物病、民主主義、市場経済、産業革命、戦争、いずれも我々の食に非常に大きな影響を与えた。我々は、歴史の中で、何度となく食料不足となり、その度に食料を確保してきた。1960 年代の「緑の 革命」は、過去最大級の技術革新であった。我々は今でも、この方法で食料を確保している。しかし現在、緑の革命の恩恵は徐々に薄れてきており、今日の世界飢餓人口は 8 億人を超える。我々は、現代の新しいリスク、人口増加・農地破壊・地球温暖化に直面している。我々にはもう一度、緑の革命が必要なのである。その試みとして、遺伝子組換えによる分子育種が早急に進められている。しかしながら、この方法では人口増加に対して全く間に合わない、と計算されてしまう。筆者は、作物にケイ酸を供給する新しい肥料により、この問題にあたることとした。

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