抄録
本調査研究は、週所定労働時間 20 時間未満で就労している又は就労を希望している障害者及びこうした障害者を雇用している又は雇用することを検討している企業のニーズや実態を把握し、週所定労働時間 20 時間未満での就業実態、支援の現場における工夫や課題等から週所定労働時間 20 時間未満での雇用の可能性等について検討
することを目的として実施した。
その結果、週所定労働時間 20 時間未満の雇用に対する障害者のニーズが少なからず存在すること、及び障害者の力を職場で活かそうとする事業主の姿勢や様々な工夫や配慮により、週所定労働時間 20 時間未満の障害者雇用が支えられている事例から、こうした働き方が事業主、雇用されている障害者双方に利益をもたらしていることが把握された。