論文ID: tn.2019-0015
【目的】デバイスの進歩により小型動脈瘤に対するコイル塞栓術の適応が広がってきている.最大径 2 m 以下の極小動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した3 例を経験したため技術的考察を含め報告する.【症例】3 症例はいずれも動脈瘤の最大径が2 mm 以下であった.中間カテーテルを使用し,マイクロカテーテルは動脈瘤頚部直前に留置した.直進性がありカテーテルが動きにくいヘリカルコイルを1 本留置し動脈瘤は閉塞.その後,再破裂はみとめず,2 例で9 カ月後の完全閉塞を確認した.【結論】2 mm 以下の極小動脈瘤であってもアプローチ方法やデバイスを十分検討することでコイル塞栓術は可能であり,治療の選択肢の一つであると考えられる.