脳血管内治療
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コイルとステントを併用した確実かつ迅速な母血管閉塞術
木田 波斗 福井 直樹山﨑 大智道上 怜奈濱田 史泰川西 裕上羽 佑亮門田 知倫中居 永一福田 仁上羽 哲也
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: tn.2022-0033

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抄録

【目的】母血管閉塞術(parent artery occlusion: PAO)は,脳動脈瘤治療の一つとして知られているが,虚血性合併症率は比較的高い.それを低減するために,我々はステントを用いて意図した部位を確実に塞栓できる方法(PACS法)でPAOを行ったので報告する.【症例】母血管閉塞が必要で,閉塞目的部位に分枝が近かった3症例を対象とした.母血管の閉塞したい部位に脳動脈瘤アシスト用のステントを留置し,そのステントに絡ませるようにコイルを挿入することで,意図した範囲でPAOを施行し得た.全症例で分枝血管は温存され,虚血性合併症を生じることなく確実なPAOを行うことができた.【結論】本法は意図した部位での確実な母血管閉塞が必要な場合,また,コイルのみではanchoringが困難な場合の一法として有用である.

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© 2023 特定非営利活動法人日本脳神経血管内治療学会

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