Neurologia medico-chirurgica
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脳腫瘍におけるFAR療法
―FT207-Vitamin A-Radiation療法―
土田 富穗渡辺 英寿中山 比登志佐々木 亮中村 征郎佐々木 勝藤原 正根本 繁藤原 一枝柳橋 万之早川 勲野村 和弘
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1980 年 20 巻 5 号 p. 453-461

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抄録
C6ラット実験脳腫瘍モデルを用いて,vitamin A処理時のFT207の腫瘍組織への取込みを測定した.
 脳腫瘍患者8例に,vitamin A,FT207を前投与し,術中標本より腫瘍組織内濃度を測定した.
 その結果FT207は脳腫瘍内によく移行し,活性物質である5FUも腫瘍組織内に長時間維持されることが判明した.
 Vitamin A5万単位,FT207 1,000mgを経口投与し,4~5時間後にradiation 200radsを行い,この繰返しを照射線量の合計が4,000~6,000radsに達するまで行うFAR療法を脳腫瘍患者32例に施行し好成績を得た.
 FAR療法は薬剤の投与方法が容易で副作用も少ないため,小児にも適用し易く,脳腫瘍に対する新しい治療法として有用であると思われる.
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© 社団法人 日本脳神経外科学会
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