抄録
Bemsheet wrappingとBiobond coatingによる脳動脈瘤補強に伴う閉塞性脳血管病変を未破裂動脈瘤7例に認めた。術後7日目に無症候性血管病変を認めた1例を除き、術後の血管撮影に問題はなかった。術後1~2ヵ月目に、4例で進行卒中、1例で一過性脳虚血発作をきたした。2例では無症候性であった。主幹部狭窄は一時的に進行後、改善傾向を示した。閉塞性血管病変の原因として、接着剤による直接的血管毒性と、綿糸による高度繊維化や肉芽腫形成が考えられたが、血管撮影上の回復性から接着剤の方が綿糸よりも関与が大きいと考えられた。術後、母血管域の虚血が出現した際は本合併症を疑うべきである。