抄録
カテーテルを用いた脳血管撮影検査の神経合併症について検討した。対象は、診断目的の脳血管撮影検査(213人の男性に268回、175人の女性に232回)を行った連続する500症例で、prospectiveに検討を行った。合併症は、永続性(1週間以上)、可逆性(1週間以下、24時間以上)、一過性(24時間以内)に分けた。4例(0.8%)で永続性、1例(0.2%)で可逆性、9例で(1.8%)一過性の神経合併症を認めたが、死亡例はなかった。適切な適応下で行えば、カテーテルを用いた脳血管撮影検査は、受容できる合併症率で行える安全な検査であると考えられた。