日本農村医学会学術総会抄録集
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第58回日本農村医学会学術総会
セッションID: 25-06
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当院における初期臨床研修5年間の検証
林 勝知鷹津 久登田中 孜
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キーワード: 中濃
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抄録

当院における初期臨床研修5年間の検証を行った。
1.当院における初期臨床研修のキャッチフレーズ:平成 16~17年度は「経験しよう救命救急,目指そうgeneralist からspecialist まで」,平成18~20年度は「多くの common disease と救命救急の症例の症例が経験でき, 初期診療を実践する機会が多い」であった。初期臨床研 修医は,平成18~20年度のキャッチフレーズのように良 好であったと評価していた。
2.出身大学:岐阜大学17名,金沢大学2名,杏林大学2 名,その他3名であり,岐阜県関市に所在する当院で は,岐阜大学が71%と多かった。
3.当院を知る機会:a.岐阜大学病院の関連病院として の実習,b.岐阜大学医学部出身者の先輩からの情報, c.他の大学医学部在学中に当院に見学,d.当院の研修 医が医学生の先輩であり,そこからの情報。これらのこ とにより,当院の情報がある程度,医学生に伝わったも のと推測された。
4.当院の研修の紹介の工夫:a.初期臨床.研修医等か らの口コミ紹介,b.病院のホームページ(HP)は, 常にup-to-date にするよう委員会で指示,c.臨床研修 のキャッチフレーズの見直し,d.岐阜大学病院におけ る臨床研修指定病院紹介イベント等への参加,e.研修 センターの新設等の研修医室のグレードアップ,f.初 期臨床,研修医を卒後臨床研修委員会の委員とし,オー プンに研修環境の改善を行う。これらの工夫により,当 院への応募は,16年度を除き,平均約11名であった。 マッチングは,16年度を除き,平均約86%(定員7名中 6名)であり,良好であったと思われた。
5.当院初期臨床研修終了後の進路:2名以上の診療科は 内科5名,麻酔科4名,精神科2名であり,麻酔科が多 く認められた。当院後期研修は24名中8名(33%)で あった。

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© 2009 一般社団法人 日本農村医学会
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